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ロシア旅行③サンクトペテブルグ

モスクワからサンクトペテルブルグへ移動手段は夜行列車にした。

さてモスクワ駅に行きましょう。と思ったらそんな駅はモスクワにはありません、なるほど。

モスクワ・サンクトペテブルグ鉄道の駅は行き先が駅名だそうだ。

レニングラーツキー駅からモスコーフスキー駅に向かうことになる。ややこしい?駅でウオッカを入手して4人コンパートメント席を確保した。やはり夜行列車はワクワクする。駅の作りも豪華だ。楽しい。この列車は何両編成なのか?とてつも無く長い。車両ごとに責任者みたいな車掌がいる、ホテルでいたあの門番のような存在だ。鋭い目つきのおばさんだ。日本語で「こんばんは、よろしくお願いします。」と声を掛けてみたが無反応だった。日本ではコンパートメント席で旅をするなんて出来ないので、皆テンション上がりまくりだ。とりあえず車内を探検だ。トイレは至って普通だ。デッキでは喫煙可能だ。ありがたい。隣の車両も見てみよう、と思い扉を開けたら、門番にめっちゃ怒られた。怖い。そうなんだ、車両ごとに管理されているのか。部屋に戻り駅で入手したウオッカで乾杯だ。窓から真っ暗な景色を見ると何も見えない。よく見ると見えないんじゃなく何もないようだ。ひたすら地平線が広がっていた。やはりデカイ。しばらくするとミールが運ばれてきた。アエロフロートのミールとほぼ同じだ。食べ終わった頃にベットメイキングしにスタッフがやってきた。無言で手慣れた作業をして去って行った。ベッドに入ってみたが興奮で寝れそうもない。もうちょっとウオッカ煽って寝よう。デッキにウオッカを持って行ってタバコを吸いながらちびちびやってみた。よし、寝よう。だいぶ落ち着いてきた。ベッドに入ると揺れが心地よい。夜行列車最高。

車内アナウンスで目が覚めた。携帯電話を見ると電波を拾って時計はしっかり現地時間に切り替わっていた。6時ちょと前だ。予定通り早朝のサンクトペテブルグに到着のようだ。「罪と罰」の舞台だったレニングラードだ。ドフトエフスキーに小説では埃っぽいイメージがあったレニングラードだが、とても綺麗な街だ。美しい街並み。何処を切り抜いても手を抜いていない作りだ。景観を意識した作りだ。ため息が出るほど綺麗だ。この街で1番楽しみにしていたのがエルミタージュ美術館だ。とてつもない規模だ。とても1日では足りない。スケジュールの関係で自力での鑑賞は諦めてガイドさんに同行してもらう事にした。リストの中からリクエストすると効率よくエスコートしてくれた。至福の時間だ。もうしばらくこの街に滞在できればもっとじっくり観たいものだ。もう一つの目的はペテルゴフ夏の宮殿だ。エルミタージュ美術館の近くから高速船が出ているらしいが、バスで地上から行くことにした。沢山の噴水があり宮殿の敷地を散歩すると優雅な気分になった。