脳卒中でも旅をあきらめない

楽しく気ままに進もう

ロシア旅行①ハバロフスク

僕の人生で海外旅行2回目はロシアだ。

新婚旅行からブランクが10年以上があり、一度しか使用しなかったパスポートも失効してしまったので、改めてパスポート作成からのスタートだ。あら、こんなに小さくなったんだね、パスポート。携帯するのには良いよね、でもデッカイ方が特別感があったよね。

仕事関係で知り合った4人で旅行する事になった。当時は新潟空港からハバロフスクへ定期便が飛んでいたので、新潟からハバロフスクへ渡る事にした。ソビエトが崩壊して間もない時期なので安全を考えて旅行社に手配をお願いする事にした。アエロフロートのツポレフTu154に乗り込んで出国して3時間ちょっとでハバロフスクに到着。入管では鋭い目をした制服の女性に何やら言われたが、さっぱりわからないので無言を通して何とかクリア。旅行社から事前に貰った入国カードには既にロシア語で記入されていたので、全くロシア語を知らない僕でも入国できた。

入国ゲートを出るとに旅行社の人が日本語で書いてあるプラカードを持って待っていてくれた。この飛行機には20名程度しか搭乗しておらず我々4名を見てすぐに気が付いて手を振ってくれた。日本語が堪能なガイド(おじさん)さんだ。夕方だったのでとりあえずホテルまで送ってもらうことに。お迎えの車、右ハンドルのトヨタハイエースに乗り込んだ。ここは右側走行だよね?何故、右ハンドルの日本車何だろう?ガイドさんに聞いてみた。どこを見ても右ハンドルの日本車ばかりだ。ペレストロイカ以降、物価が不安定になり闇市で様々なものを売買していたところ、日本の中古車が闇市で大量に出回っているんだそうだ。走行距離が多い日本では商品価値が低いものを激安で大量に買い付けた業者が闇市で高値で商売しているそうだ。ガイドさん曰く「泥棒」だそうだ。自家用車だけでなくトラック、バスなどの商用車が〇〇商店〇〇観光〇〇交通などのペイントのままで走っていた。日本語をわざと残して使用しているには訳があって、ハバロフスクでは日本車を乗っている事がステータスシンボルになっているそうだ。路線バスまでも日本使用のままで走っていた。いや、ちょっと待て、そのバスは道路の真ん中にお客を降ろすのか?どうやって乗るのか?大丈夫、路線バスとしては使用していないとのことだ。この街の路線バスはトローリーバスだ、電車みたいだ、初めて見た。ハイエースの車窓から見る街並みは僕が考えるザ・ヨーロッパの街だった。ホテルに到着していきなりパスポートを没取された。そうなのか?そのようなシステムなのか?まぁ良いか。かなり古いホテルだ。ガイドさんの後について階段で3階まで上がるとカウンターがあり鋭い目つきの中年の女性が鍵を渡してくれた。部屋を出るときには必ず鍵をここの人に渡すこと。門番なんだね。門番がいるんですね。荷物を置いて街を散策してみる事にした。門番に鍵を渡すと無言で受けっとてくれた。そもまま階段の方に歩いて行くと門番のおばちゃんが何やら叫んだ。解らないが、怒っているようだ。ダメなの?強行突破しようと更に進むと追いかけてきた。ヤバい。すると部屋の方に指を刺して先ほど渡した鍵を渡された。外出禁止なんですか?ロシア語は1ミリも解らない。仕方なく部屋に戻った。部屋の窓から可能な限り街を観察する事にした。監禁なのか?部屋に備え付けの電話の使い方は解らない。隣の奴は大丈夫か?携帯電話は通じるようだ。さすがdocomoだ、少し勇気が出た。そっとドア開けて素早く隣の部屋をノックしてみた。「どうした?いや、このフロアから出られないんだ、おばちゃんに怒られた。」「夕食まで大人しく部屋にいよう、自室にもどれ」「そうしよう、では6時に」6時に門番の前で4人揃って鍵を持って立っていると、門番が鍵を受けっとて階段の方を指さした。夕食は1階だ。フロントにガイドさんがいたので、外出はダメなのか?聞いてみた。夕食後は部屋に帰ったら明朝食まで自室で過ごすように。基本外出禁止です。わかりました。そうですか、最初に聞いておけば良かったな。

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トローリーバス