脳卒中でも旅をあきらめない

楽しく気ままに進もう

ロシア旅行②モスクワ

アエロフロート国内線を利用してモスクワへ出発国内線で9時間も乗るのか。流石にデカいなロシア。国内に時差があるんだね。昼に出発して昼にモスクワに到着。国内で時差ボケです。ガイドさんに極東とモスクワの言葉は同じなのか聞いてみた。全く問題がないという事でした。空港からはタクシーで赤の広場まで移動。事前に料金を交渉して乗車。このタクシーの車種は何か解らないが、ヨーロッパの車だ。左ハンドルのマニュアル車ですね。何でマニュアル車?走り出したら理由が分かった。とてつも無くぶっ飛ばしていますね、無理です。そんなに無謀な運転は耐えられませんよ。ガイドさん入れて5人なので2台に分乗したのでレースが始まった。馬鹿なのか?しかもこのタクシーのフロントガラス亀裂あるし、やめてくれ。早く到着してくれ目を瞑って祈り続けた。到着、ロシアってチップいるの?そのまま降りてOKだそうです。絶対チップなんぞ払うもんか。怖かった。テレビでよく見るあの赤の広場だ。

ここには革命の父レーニンが眠るレーニン廟がある。中に入るには荷物を全て預ける必要がある。申し訳ありませんが信用できない。全ての荷物をここに置いていけ、と言われても、しかもカメラは絶対置いていけ。わかりました。手ぶらでいきましょう。中に入ると銃を持った兵士が至る所に立っていた。お喋りしちゃダメです。静かに行きましょう。ニヤけていたら叱られた。怖い。帽子を取るように兵士にジェスチャーで促されたので帽子を取って進んでいった。剥製?蝋人形?今にも動き出そうな感じだ。立ち止まることも禁止です。一瞬で見学は終わりです。長蛇の列に並んで一瞬で終わりですが、並んだ価値は十分ありました。

なるほど、レーニンは実在したのか、貴重な体験でした。隣はクレムリンの城壁です。ここからは徒歩でグム百貨店でお買い物です。そうですか、これは豪華です。吹き抜けが凄い。ルーブルのレートがよく解らなので値段を見てもピンとこない。とりあえずチョレートを買ってみよう。広いので商品を見るよりも建物を鑑賞した方が楽しい。今日はモスクワで一泊だ。ホテルに着くとやはりパスポートを没取された。エレベータで宿泊階に着くと例の門番がいた。モスクワでもシステムは同じようだが、こちらは比較的新しいホテルで門番が若いおねいさんだ。さて、街に出てみよう。鍵を門番に預けると笑顔でバイバイと手を振ってくれた。

外出OKですね。フロント行くとガイドさんがいた。散策は大丈夫ですよ。やったー、モスクワの街をふらふら歩いてみた。路上で喫煙は問題なしだ。喫煙率が高いような気がする。パスポートなしで知らない国を散策している不安はあったが、特に問題がない。買い物でパスポートは必要ないようだ。言葉は解らないがとりあえずウオッカを買って飲んでみよう。部屋に戻り僕の部屋に全員集合して買ってきたウオッカをみんなで飲んだ。美味い。強いけど美味しい。

ロシア旅行①ハバロフスク

僕の人生で海外旅行2回目はロシアだ。

新婚旅行からブランクが10年以上があり、一度しか使用しなかったパスポートも失効してしまったので、改めてパスポート作成からのスタートだ。あら、こんなに小さくなったんだね、パスポート。携帯するのには良いよね、でもデッカイ方が特別感があったよね。

仕事関係で知り合った4人で旅行する事になった。当時は新潟空港からハバロフスクへ定期便が飛んでいたので、新潟からハバロフスクへ渡る事にした。ソビエトが崩壊して間もない時期なので安全を考えて旅行社に手配をお願いする事にした。アエロフロートのツポレフTu154に乗り込んで出国して3時間ちょっとでハバロフスクに到着。入管では鋭い目をした制服の女性に何やら言われたが、さっぱりわからないので無言を通して何とかクリア。旅行社から事前に貰った入国カードには既にロシア語で記入されていたので、全くロシア語を知らない僕でも入国できた。

入国ゲートを出るとに旅行社の人が日本語で書いてあるプラカードを持って待っていてくれた。この飛行機には20名程度しか搭乗しておらず我々4名を見てすぐに気が付いて手を振ってくれた。日本語が堪能なガイド(おじさん)さんだ。夕方だったのでとりあえずホテルまで送ってもらうことに。お迎えの車、右ハンドルのトヨタハイエースに乗り込んだ。ここは右側走行だよね?何故、右ハンドルの日本車何だろう?ガイドさんに聞いてみた。どこを見ても右ハンドルの日本車ばかりだ。ペレストロイカ以降、物価が不安定になり闇市で様々なものを売買していたところ、日本の中古車が闇市で大量に出回っているんだそうだ。走行距離が多い日本では商品価値が低いものを激安で大量に買い付けた業者が闇市で高値で商売しているそうだ。ガイドさん曰く「泥棒」だそうだ。自家用車だけでなくトラック、バスなどの商用車が〇〇商店〇〇観光〇〇交通などのペイントのままで走っていた。日本語をわざと残して使用しているには訳があって、ハバロフスクでは日本車を乗っている事がステータスシンボルになっているそうだ。路線バスまでも日本使用のままで走っていた。いや、ちょっと待て、そのバスは道路の真ん中にお客を降ろすのか?どうやって乗るのか?大丈夫、路線バスとしては使用していないとのことだ。この街の路線バスはトローリーバスだ、電車みたいだ、初めて見た。ハイエースの車窓から見る街並みは僕が考えるザ・ヨーロッパの街だった。ホテルに到着していきなりパスポートを没取された。そうなのか?そのようなシステムなのか?まぁ良いか。かなり古いホテルだ。ガイドさんの後について階段で3階まで上がるとカウンターがあり鋭い目つきの中年の女性が鍵を渡してくれた。部屋を出るときには必ず鍵をここの人に渡すこと。門番なんだね。門番がいるんですね。荷物を置いて街を散策してみる事にした。門番に鍵を渡すと無言で受けっとてくれた。そもまま階段の方に歩いて行くと門番のおばちゃんが何やら叫んだ。解らないが、怒っているようだ。ダメなの?強行突破しようと更に進むと追いかけてきた。ヤバい。すると部屋の方に指を刺して先ほど渡した鍵を渡された。外出禁止なんですか?ロシア語は1ミリも解らない。仕方なく部屋に戻った。部屋の窓から可能な限り街を観察する事にした。監禁なのか?部屋に備え付けの電話の使い方は解らない。隣の奴は大丈夫か?携帯電話は通じるようだ。さすがdocomoだ、少し勇気が出た。そっとドア開けて素早く隣の部屋をノックしてみた。「どうした?いや、このフロアから出られないんだ、おばちゃんに怒られた。」「夕食まで大人しく部屋にいよう、自室にもどれ」「そうしよう、では6時に」6時に門番の前で4人揃って鍵を持って立っていると、門番が鍵を受けっとて階段の方を指さした。夕食は1階だ。フロントにガイドさんがいたので、外出はダメなのか?聞いてみた。夕食後は部屋に帰ったら明朝食まで自室で過ごすように。基本外出禁止です。わかりました。そうですか、最初に聞いておけば良かったな。

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トローリーバス

 

海外旅行デビュー「グアム」

初めての海外旅行は新婚旅行で訪れたグアムだった。乗り物が嫌いな妻(酔い止め飲んでも効き目がない)を何度も諦めず説得して、飛行機とホテルを手配して成田空港から二人で順調に入国手続きを終えてグアムの空港で予約したホテルに電話をして迎えに来てもらうつもりだった。しかし、ホテルに電話したら「申し訳ありませんが、お客様が宿泊する予定だったお部屋が手違いで埋まってしまいました。」いや、それはマズイだろ。俺たちはどうしたら良いんだ?こっちは気が乗らない妻をやっと説得してここまで来たんだよ。「頼むから何とかして、では日本語を話せるスタッフを空港に向かわせるのでお待ちください。」30分ほど待つと黄色いエスティマに乗った日本人がやってきた。「本日は当ホテルはお部屋をご用意できなので一泊だけコンドミニアムに泊まってもらいます。これからご案内します。」まぁいいか、この人に文句を言ってもつまらないので、従う事にした。妻は不満そうにエスティマに乗り込んだが、30分程度走ったら海沿いのコテージ風の一軒家の前に停車した。そこで鍵を渡され今日はここで泊まってくれと言われた。部屋には入ると悪くない、僕はホテルなんかより良いかも、と思ってしまった。妻はエスティマで車酔いしてとても不機嫌だった。どういう訳か僕以外の人が運転した車には一発で酔ってしまうらしい。

さて、食材調達しなきゃ、ここには何も食べるものは無い、立派なキッチンはあるけど。徒歩で行ける範囲にはスーパーは見当たらない。困ったな。何とか挽回しなきゃ。

周辺を散策してみたら、レンタカー屋があったので、ダメ元で行ってみた。国際免許など持っていない。日本の運転免許証を握りしめて事務所にいくと簡単な交通ルールのレクチャーを受ければ日本の免許でも運転できる事が判明した。借ります、と言うとどの車が良い?と駐車場に連れて行かれた。新型マスタングがあったのでこれ、言った。OK!どの車も値段は一緒だよ。やった〜お願いします。返却はガソリン満タンですか?はい、そうです。

ところでガソリンスタンドはどの様な仕組みなのでしょうか?基本セルフですね。

そうですか・・・何とかなるよね、きっと。生まれて初めて左ハンドルの車を運転した。しかも右側走行だし。当時はスマホどころか携帯電話も無い時代だ。度胸のみで乗り越えるしかない。コテージの駐車場にマスタングを止めると、妻を乗せてスーパーマーケットを探してドライブだ。大きな道路を走るとすぐにスーパーは見つかった。歩いて来れる距離ではなかったが、車があれば問題ない立地だ。ワハハ、何だか楽しくなってきた。これぞ冒険だ、旅だ。このアクシデントで気乗りしなかった妻の気分が上げる事になった。食材を買い込みコテージ戻り簡単な食事を取りながら、この旅行のプランを練り直しした。車があれば何処へでもいけるじゃん。持参したガイドブックに付属していた地図を記憶してとりあえずグアム島を一周してみることにした。道路に時折出てくる案内標識を頼りにスタート。交差点では右左折する度に左車線を走行しそうになるが、徐々に慣れてきた。Two Lovers Pointの標識が「恋人岬」だよね、新婚旅行なのだからここは行かないとね。しかし、駐車場が狭く空いてない。車窓から見ただけで良いよね?海岸沿いに車を止めて砂浜で休んだり、間違って米軍基地に入ってしまったり。バーガーショップででっかいハンバーガー食べたり。楽しいね。

妻の機嫌は悪くなかった。のんびり過ごそう、帰りの飛行機に間に合えばそれで良いじゃん。